Skip to content

スリッページ VS. 買えないリスク

Posted in 売買ルール検証

システムトレードをやっている以上、絶対にバックテストはやるよね。やってない人がいたらそれはシステムトレードじゃないよ。

で。

バックテストでは買い or 売りのサインが出たら、過去のデータのいずれかの時点の価格で買った(売った)とみなして検証するわけだ。あ、今回は「寄りや引けでしか売買しない」「ある価格を超えたら逆指値でエントリーする」という戦略には無関係なので無視してね。

サンプルとしてひとつストラテジーを用意した。2011年から現在までの成績が以下。

  • 勝ち 1006
  • 負け 947
  • 引き分け 150
  • 総損益 15841
  • 勝率 51.5%
  • 敗率 48.5%
  • PF 1.43
  • 期待値 7.53
  • 最大DD -840

資産の推移がこんな感じ。

7年半で約16,000円抜き、ミニ1枚で運用したとして160万円ほどの利益。大きなドローダウンもなく、なめらかに増加してて使えそうな気がする。

このストラテジーは、エントリー・イグジット共にサインが出たら次の足の始値で買う。バックテストでも該当の始値で買ったもの(売ったもの)として検証している。でも実際はどうか。

  • 成り行きで注文した場合はスリッページが発生する。
  • 指値で注文した場合は買えない(売れない)場合がある。

いずれの場合もバックテストよりも成績は落ちるハズだが、これはしょうがない。問題はどちらがマシかだ。そこで検証してみた。

スリッページを受け入れて成り行きで注文した場合

まずは成り行きで注文した場合の成績をシミュレーションしてみよう。

このストラテジーではサインが出た次の足の始値で買うことになっているが、該当の始値が売り気配だったか買い気配だったかで、成り行きでエントリーした場合の約定価格が変わる。売り気配だったら目論見どおりの価格で約定するが、買い気配だった場合は5円高く買う羽目になる。

始値が売り気配か買い気配かは過去のデータからはわからないので、半々の確率と仮定する。ミニの場合、1ティック5円のスリッページが50%の確率で発生するので2.5円。これが往復で5円。1回の取引あたり5円分の利益が減ることになる。

これだけで7.53円だった期待値が2.53円にまで激減する。

あと、いまさらだけど手数料も引いてなかった。ミニ1往復あたり100円の手数料は期待値1円分に相当するので、これも引いて残りは1.53円。ミニ1枚で1取引あたりの利益が153円だ。マイナスではないもののすでにガッカリモードが半端ないが、そのあたりの数値も含めてバックテストし直してみた。実際には均等に5円のスリッページが発生するわけではないので、以下のスリッページが一定の確率でランダムに発生するものとして検証した。

  • 0円(スリッページなし)/ 25%
  • 5円(エントリー・イグジットいずれかで発生)/ 50%
  • 10円(両方で発生)/ 25%

結果がこちら。

  • 勝ち 883
  • 負け 1220
  • 引き分け 0
  • 総損益 2993
  • 勝率 42.0%
  • 敗率 58.0%
  • PF 1.07
  • 期待値 1.423204945
  • 最大DD -2730

利益は2,993円に激減。そのくせ初っ端に2,730円ものドローダウンがある。いちおうプラスではあるが使う気にはなれない。

買えないリスクを受け入れて指値で注文した場合

スリッページを発生させない確実な方法がある。指値で注文することだ。

買いを指値で入れる場合、注文価格が売り気配だったら問題ないが、買い気配だったら約定しない可能性がある。そして約定しなかったトレードは買えたら勝っていたハズのトレードだ。指値で注文するということはスリッページがない代償として「買えないリスク」を受け入れることだ。

これは検証が難しい。注文価格と安値が一致していた場合、約定したかどうかは過去のデータからはわからないからだ。そこで、注文後の安値が注文価格を下回っていた場合のみ集計し、注文後の安値=注文価格だった場合はエントリーできなかったものとして検証した。

注文後の安値=注文価格だったとしても実際には買えることは多い。実際はもっとマシな結果になるはずだ。

  • 勝ち 918
  • 負け 1056
  • 引き分け 0
  • 総損益 6227
  • 勝率 46.5%
  • 敗率 53.5%
  • PF 1.15
  • 期待値 3.154508612
  • 最大DD -1677

どうだろうか。買えない可能性がある取引を除いた割に取引回数が減っていないのは、次の足で再びサインが出て買っているからだと思われる。

こちらも成績は大幅に落ちている。ただしさっきよりはずいぶんマシに見える。

そして忘れちゃいけないのが、この結果は最悪のケースで実際にはここに「買えたトレード(勝ち)」が加わり、成績が底上げされるであろうこと。

結論

このストラテジーに関して言えば指値で注文したほうが良い。というかスリッページ怖い。

 

 

こいつダメだなと思ったらクリック→


↓損してる男をシェアしてメシウマしよう
Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on TumblrPin on PinterestShare on LinkedInShare on RedditDigg thisEmail this to someone

One Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。